突然ですが、吹奏楽コンクールの結果発表の空気感ってわかりますか?
ちょっと異質だと思っています。
僕は12年くらい吹奏楽をやっていたので、コンクールの結果発表を数十回も経験しているわけなんですが、あれって今思い出しても、なんとも形容しがたい空気感だなって思うんです。
ちょうど甲子園を見ていて、部活のことを思い出しました。
今日は、あの空気感について書いてみたいと思います。
吹奏楽コンクールについて
ここでいう「吹奏楽コンクール」とは、いわゆる大編成(上限55名の部門)のお話です。
それぞれの団体が、課題曲と自由曲の2曲を、制限時間の12分以内に演奏します。
大会は、地方大会、支部大会、全国大会と勝ち上がっていきます。
抽選で決められた順番ごとに各団体が演奏をして、すべての演奏が終わったあと、演奏順に結果を発表、表彰されます。
発表の流れについては、後半で書きます。
吹奏楽コンクールの審査について
吹奏楽コンクールの成績について簡単におさらいすると、金賞、銀賞、銅賞があって、金賞の中から数団体が次の大会へ進める仕組みです。
審査方法も、点数評価や記号評価など、大会や主催団体によって変わります。
ちなみに、今現在の全国大会は記号評価ですね。
審査員が金賞に値すると思ったらA、銀賞に値すると思ったらB、銅賞に値すると思ったらCをつける感じです。
・審査員の過半数がA評価……金賞
・審査員の過半数がC評価……銅賞
・それ以外の場合……銀賞
※各賞の数については制限を設けない。
地方大会、支部大会は各都道府県によって審査方式が違って、得点を一覧で公開することもあれば、自分の団体だけの点数を教えてくれるところもあります。
こうしたバラつきがあるので、銅賞がゼロという大会結果もたまにあります。
スポーツ、他の文化部との違い
この内容を語るにあたり、他の競技、結果発表について考えてみます。
まずはスポーツ、球技。
基本的には点数を取り合って、制限時間やターン終了時までに多くの点を取ったほうが勝ちですよね。
そして勝てば次の試合へと進む。
総当たり戦でも、トーナメントでも、結果が試合終了時に分かる点では同じだと思います。
陸上競技や体操、フィギュアスケートなど個人競技でも、それぞれの演技後に記録や点数が出ます。
そして次の選手が、その点数より高いか低いか、すぐに分かる仕組みです。
これが団体戦でも基本的には同じですよね。
では、他の文化部はどうでしょうか。
美術や書道など、多くの場合は審査結果をホームページなどで発表されるようです。
これはスポーツとは違いますが、吹奏楽コンクールとも違います。
どちらかというと、受験の合否を確認する感じに近い気がします。
たまに、展覧会の最後にその場で発表されることもあるらしいのですが、これなら吹奏楽に近いのかもしれません。
吹奏楽コンクールの結果発表
吹奏楽コンクールは先述のとおり、各団体が演奏をして、すべての演奏が終わったあと、ステージ上で演奏順に結果を発表、表彰されます。
多くの場合が、このスタイルだと思います。
※地域や規模によっては、ステージ上での発表、表彰はなく、掲示板に結果を貼り出して終わりのところもあります。
このイメージのように、各団体の代表者が並び、審査員や連盟のお偉いさんなどがステージ上に集結し、進行の方が結果を発表していきます。
ちなみに吹奏楽あるあるなのですが、金賞と銀賞は聞き分けにくいので、金賞は「ゴールド金賞」と発表されることが多いです。
例えば、高校の部だと次のような感じです。
1番 🌰🌰🌰高等学校 銅賞
2番 🍅🍅🍅高等学校 ゴールド金賞
3番 🫑🫑🫑高等学校 ゴールド金賞
⌇
22番 🌶️🌶️🌶️高等学校 ゴールド金賞
23番 🌽🌽🌽高等学校 銀賞
このとき、「ゴールド金賞」の発表あとに、「キャー🥹!」という歓声が起こることが多いです。
面白いのが、強豪校は歓声をあげない風習があるんですね。
ゴールド金賞は当たり前だからっていうわけです。
僕も強豪校にいたので、地方大会では騒がないのが普通でした。
今思うと変な風習です。素直に喜べばいいんですから。
そして、すべての発表と表彰が終わると、次の大会へ推薦される団体の発表があります。
例えば、
「●月●日に行われる、⭐⭐大会へ出場する上位2団体を発表いたします。出演番号順に申し上げます。」
1団体目……
3番 🫑🫑🫑高等学校
みたいな感じです。
ここでまた歓声があがります。さっきよりも格段に大きな声で。
注目してほしいのが、この段階で2番の🍅🍅🍅高等学校は、代表になれないことが確定するのです。
残酷です。
ちなみに、ゴールド金賞だけど代表になれなかった金賞は「ダメ金」と言われます。
残酷です。
2団体目……
22番 🌶️🌶️🌶️高等学校
(歓声)
という感じで進んでいきます。
代表団体も発表されると、そのときにはずっとザワザワしていたり、泣いている音が聴こえたり、誰も進行の話など聞いていないと思います。
ここまでが、一連の流れです。
テキストで書くと、独特の間の表現が難しいのですが、団体名と結果に絶妙な間があります。
そして、次の大会へ推薦される団体発表の瞬間にも、絶妙な間があります。
会場内にあんなに人がいるのに、全員がシーンとなる変な空気感がそこにはあるのです。
これが支部大会から全国大会出場を賭けた結果発表だと、なおさらです。
普段は力を入れない部分に力が入っている感じです。
んんん!!!みたいな。
実際に僕が初めて全国大会出場の瞬間を味わったときは、ゾワゾワってしたのを覚えています。
これが大学生のときだったので、素直に「あ〜、続けてきてよかった」って思いました。
もちろん、代表になれず、ダメ金だったときもあります。
学校によりますが、吹奏楽コンクールで最終学年は引退するところも多くあります。
ダメ金と分かった瞬間、「ここで部活が終わりなんだ」っていう切なさもあります。
先輩とここでお別れなんだっていう寂しさもあります。
僕は泣き虫だったので、よく泣いてました。
ちなみに、全国大会は最後の大会なので、ゴールド金賞を取ることが目標になります。
日本のトップということですから。
これはあくまで僕の感覚ですが、全国大会よりも支部大会の結果発表のほうが緊張しましたね。
当たり前っちゃ当たり前ですが。
異質な緊張感
こういう緊張感って、吹奏楽コンクールの結果発表以外では、なかなか感じられないんじゃないかって思います。
あの空気感、ほんとは嫌なんです。
でもアドレナリンが出て、ドキドキして、ん〜ってなる感じが独特で。
久しぶりに味わいたいかもって思ったんです。
ドMか!!
(なんか他のことで、こういう緊張感を味わえること、思い当たるものがあれば教えてほしいです。笑)
それにしても、思春期の学生たちにあの重圧は辛いんじゃないかなって、今はそう思ってしまいます。
いやでも、やる以上は勝ちたいですよね。
その気持ちをもってやっている人も多いのでしょう。
もちろん、芸術に順位を付けるという矛盾はあると思います。
それでもコンクールは勝負の世界。
努力量を審査するわけじゃないです。
練習していなくても、上手ければ評価される。
なんとも不思議な世界です。
審査員も大変だと思います。
完成された正解のような音楽と、味わい深い情緒あふれる音楽。
どちらも素晴らしく、感動がありますから。
さいごに
なにが言いたいのか分からなくなってしまいました。
スポーツは、誰が得点を決めた、得点に繋がるプレーをした、言い方を悪くすると、誰のせいで失点したということも言えてしまいます。
団体競技でも、個人でも。
でも吹奏楽は、そうではないです。
もちろん審査員から評価のコメントはあるけど、「具体的に誰が、どの音が…」とはなりにくい。ソロを褒めるのはあるけれど。
そう考えると、吹奏楽って究極の団体競技なのかもしれません。
一人ひとりが違う音を出しているのに、最後にはひとつの音楽になる。
誰か一人だけが勝つわけでもない。
誰か一人だけのせいで負けるわけでもない。
それでも、結果発表の瞬間には、みんなで一緒に緊張する。
あの独特な空気感を、僕はたぶん、これからも忘れないんだろうなと思います。
(あとがき)
吹奏楽経験者というか人口は、メジャーなスポーツに匹敵するくらいですよね。ということはサブスタックにもたくさんいますね???
いぬいあお
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またまたコメントです(笑)こんにちは。あおさんは5月9日にサブスタックを始められたんですね。私は5月10日でした。だから知らないところでお互い戸惑いながらほとんど同時にスタートしていたのだと心が温かくなりました。この日が3か月目だったのですね。・・・これからもどうぞ
よろしくおねがいします♪
あおさん、こんばんは。
私は昔、合唱コンクールを毎年経験していたのですが、なんとなく分かるなぁ、懐かしいなぁと思いながら読ませていただきました☺️正解や点数がはっきり出ない分野だからハラハラドキドキしたのかなぁって。