脳内の僕は、いつも少しだけ強い
妄想のはなし
僕は歩いているとき、よく妄想をします。
例えば、
大学教授になって、生徒と揉めたときに「うっせぇ、ばーか!」って言って単位あげないとか
違う楽器をやっていた場合に、このポジションでこういう曲をやるとか
あの店の店員になって、バシバシお客さんを捌いていくとか
電車内で変な人とバトルしたときに、捨て台詞を言い放って立ち去るとか
だいぶしょうもないストーリーを作り上げているのです。
そんな僕の、最近脳内で再生された鉄槌ストーリーを書きます。
脳内フィクション「僕vs暴走自転車」
次の目的地へと歩く僕。
歩道には、同じ方向に進む人がちらほらいます。
もうすぐ交差点。
横断歩道まであと数メートルのところで、後ろから来た自転車に衝突されます。
いやいや、ここ歩道だから。
自転車歩道通行可の標識はないし、なんなら道路には自転車専用通行帯があるだろ…。
そんなことを思いながら、激痛をこらえ、自転車に乗っていた人にブチギレます。
僕
「ここ自転車乗っちゃダメですよね??
(指を差しながら)自転車はこっちでしょ??わかります???」
沈黙する暴走自転車マン
僕
「あ~わからないか…。
分かってたらこんなこと起きてないですもんね!
すみませんね~、あなたにはちょっと難しかったですね。
もう一度、義務教育からやり直すことをおすすめします!
あ、義務教育ってわかります??」
と煽りまくった僕は、そのまま退散し横断歩道を渡ろうと進みます。
横断歩道に差し掛かった僕は背後から、二度目の物理攻撃を受けます。
さっきの人が、ブチギレながら追っかけてきていたのでした。
ブチギレたいのはこっちだよと思いながらも、さらに言葉で対抗します。
僕
「はい、暴行罪~!警察呼びますね。
(周りにいる人に向かって)すみません!動画撮っておいてください!!」
暴走自転車
「…飼ってる大事なカブトムシがいるんです。警察だけはやめてください。」
警察という言葉で急に態度が変わり、なにやら言ってきます。
僕
「警察がいやなら示談でしょ、3億。」
暴走自転車
「そんな無理です…。償いますから。」
僕
「だから警察って言ってるんですよ。
罪を償うって修復するって意味です。
今回の場合、僕が受けた損害をお金で修復する。
もしくは、警察に間に入ってもらう。
そういうことですよ?選んでください。
ってまあ法的義務があるので警察は呼ばなきゃいけないんですけどね!」
暴走自転車マンは泣き崩れます。
END
……というところまで妄想して、信号が青になりました。
僕は誰にもぶつかられていないのに、少しだけ勝った気分で横断歩道を渡ります。
しょうもなさすぎる…。
こういう迷惑な人を脳内でやっつける遊びをしています。
書いていて馬鹿すぎて、なんだか恥ずかしくなりました。
知識はないのに、法律とかで相手をねじ伏せる系の妄想をよくしてしまっています。
実際にこんなことが起きたら、たぶん僕は何も言えない。
脳内の僕は、いつも少しだけ強すぎる。
正義は脳内に置いているだけじゃダメなのに、きっと損をしてしまう。
だから事故らないように行動するし、変な人がいたら避けるようにしています。
こういう事件系だけではなくて日常系のことであっても、妄想のなかの僕は快活で正義感に満ちあふれている。
だからたぶん、本当の僕はそうしたいと思っているのかもしれないし、そういう要素というか性質もあるのかな、なんてまた変な妄想を繰り返しています。
現実で言えなかった言葉を、頭の中で回収しているのかな。なんて。
ほんと馬鹿馬鹿しくて、だけどちょっと楽しい頭のなかです。
いぬいあお
「まだ途中のまま」を書いています。
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